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《宮城県公安委員会 古物商許可第221010001610号》

 
   

アンティーク辞典 > ウェッジウッドのクイーンズウェアとは



ウェッジウッドのXマスプレート(1972年)

価格:13,300


 
ウェッジウッドはイギリスで最も有名な陶磁器メーカーのひとつで、1759年にジョサイア・ウェッジウッドによって設立されました。

葡萄のレリーフが優美なクイーンズウェアは1920年頃に再製造が始まり、その人気は1940年頃から1950年代後半にかけて最高潮に達しました。
特にその期間には、ウェッジウッドらしいブルー(ウェッジウッドではラベンダーと呼ばれています)は勿論、その後クイーンズウェアでは扱われなくなってしまったグリーンやピンク、グレー等のものや単発的に製造されたと思われる一風変わったデザインのものが多種多様なサイズで製造されました。

ところで・・
あまり知られていませんが、英国が現女王のエリザベスⅡの結婚や出産、戴冠式などで沸いた1940年中頃から1950年代終わりにかけ、クイーンズウェアには色やデザインによって「エリザベス」や「アン女王」など英国王室にちなんだ名前がつけられていました。
ただしこういった名前で呼ばれていたのは最大でも1962年までで、1962年発行のウェッジウッドの製品カタログにはそれらの表記はなくなっています。

最後に使用されていた時期からすでに50年以上が経過し詳しい関係資料を見つけることができなかった為、(「エリザベス」や「アン女王」のようなシンプルなものは別として) Cornwall(コンウォール)やEdinburgh(エジンバラ)等の地名が実際には何を意味していたのかは今となってはわかりません。
いずれも英国王室に縁の深い土地なので単純に土地名を名前としたのかもしれませんし、例えば「Cornwal(コンウォール)」はThe Duke of  Cornwall(コンウォール公爵)の略でチャールズ皇太子、「Edinburgh(エジンバラ)」はThe Duke of Edinburgh(エジンバラ公爵)の略でエリザベス女王の夫フィリップを意味していたとも考えられます。

地色 レリーフ エッジ 英国王室に
ちなんだ名前
意味していると思われるもの
ブルー ホワイト プレーン  Mountbattcn  Mountbattcn Windsorを意味していると思われます。
(Windsorと同じくロイヤルファミリーのサーネームのひとつ)
ブルー ホワイト シェル  Edinburgh  地名の Edinburgh(エジンバラ)、もしくは、Duke of Edinburgh(エジンバラ公爵)であるエリザベス女王の夫フィリップを指していると思われます。
ホワイト ブルー プレーン  Margaret  マーガレット王女(エリザベス女王の妹)
ホワイト ブルー シェル  Pricess Ann  アン王女(エリザベス女王の長女)
ホワイト ホワイト プレーン  Price Charles  チャールズ皇太子
ホワイト ホワイト シェル  Cornwall  地名のCornwall(コンウォール)、もしくはThe Duke of Cornwall(コンウォール公爵)であるチャールズ皇太子を指していると思われます。
ホワイト グリーン プレーン  Gloucester  地名のGloucester(グロスター)、もしくはThe Duke of Gloucester(グロスター公爵)であるRichard Alexander Walter George(リチャード・アレクサンダー・ウィンザー・ジョージ)を指していると思われます。
ホワイト グリーン シェル  Philip  フィリップ(エリザベス女王の夫)
グリーン ホワイト プレーン  Kent  地名のKent(ケント)、もしくはThe Duke of Kent(ケント公爵)であるエドワード王子(エリザベス女王の3男)を指していると思われます。
グレー ホワイト プレーン  Elizabeth   エリザベスⅡ世(イギリス現女王)
ホワイト ピンク プレーン

表中の色名は見た目通りの色をそのまま書き記したもので、実際のウェッジウッドの当時のカタログとは違います。
カタログにによると・・

ブルー   → ラベンダー
ホワイト  → クリーム
グリーン → セラドン
ピンク   → ピンク
グレー  → ウィンザーグレー

エリザベスの名前を冠したグレー地にホワイトのレリーフの製品だけがただの色名(グレー)ではなく、どこか特別感のある「ウィンザーグレー」となっているのは、やはりこの製品のシリーズ名がクイーンズウェだからなのでしょうか?

現在もクイーンズウェアは購入可能なのですが、かつてトレードマークだった葡萄のレリーフは姿を消し(全く別のデザインとなっています)、以前の美しい姿を新品で購入することはできません。
またクイーンズウェアはイギリス国内のアンティークショップでも見かけることは非常に稀な為、おそらく日本のアンティークショップに並ぶことはほとんどないと思われます。
当店でもコレクターの方にお願いをしたり、アンティークディーラーさんへの声がけ、そしてオークション~南はケントから北はマンチェスターの先までかなり広範囲のオークション~に入札し商品を落札/仕入れていますが、充分な品揃えとは言い難い状況です。


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